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2005.01.18

クライオニクス

旧い話題で恐縮ですが、
クライオニクスという技術(?)について、
まだ学生の頃、何処かのサイトで読んだ記憶があります。

遺体を冷凍保存し、将来、何らかの方法(まだわからない)で
再度目覚める事を可能とする

といった謳い文句だったような気がします。

上記の様なことを急に思い出し、調べてみました。
ええと、「“冷凍睡眠 アメリカ 病気”」…『夏への扉』?…これはちがうな。
(~延々十数分)

で、見付けました。

要は、自分が死んだら遺体を急速冷凍し、
保存会社の倉庫(?)に何十年、何百年と保存して貰い、
再生する技術の発達した頃、誰かにもう一度起こして貰おう、
という夢のある(夢のような?)話です。

確か、手塚治虫の『ブラックジャック』にも
同様の話があったかと思います。
現代の医学技術では治療が不可能である難病患者を
治療技術の確立するであろう未来にまで冷凍睡眠させておく、
といった話だったと記憶していますが、
お話の中では某共産圏の大国(当時)が冷凍睡眠技術の確立に成功しています。

これはひょっとしたら不老不死というものでしょうか?

このクライオニクスは冷凍睡眠ではなく、遺体の冷凍であるし、
一度死んだ人間をどうやって再生させるかなんて、想像すらつきませんし、
大体、運営会社が潰れてしまったらどうするというんでしょう。
まぁ、墓の新しい形とでも思っておのくが無難な気もします。

そう言えば、星新一のショートショートにも
似たような話がありましたので紹介します。

“早い物好きの大富豪、エイ氏がいた。
エイ氏は何でも一番早い事に意義があると考え、
人に後れを取ることは彼の許すところではなかった。

そんなエイ氏、周囲の反対を押し切り、冷凍睡眠被験者の第1号となった

数十年(数百年?)の月日が流れ、
無事に目覚めたエイ氏を迎えたのは遙か未来の世界。
見る物聞く物全てがエイ氏の生きていた現代(そこからは古代)とは懸け離れ、
エイ氏は何をするにも誰かに聞かなければならない浦島太郎状態、
日常生活もままなりません。

まぁ、仕方ない、後から目覚める者も同じ思いをするし、
この淋しさも“一番”の務めと、観念しようとしたエイ氏に
技術者から次のような一言が投げ掛けられる。

「あなたが冷凍睡眠に就いた後、冷凍睡眠学習技術が確立し、
 あなた以降の被験者は皆、ある程度の情報・知識を持って
 目覚めることができるだろう。」と。

エイ氏もこの時ばかりは自分の早い物好きを後悔した。”という話。


一応、リンクを張っておきますが、
試してみたい方はいらっしゃいますか?

しかし、「頭部のみ100万円」って…。

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